宋 錫源・INAF理事

宋 錫源 (Seok Won Song)

慶熙大学校 政経大学 政治外交学科教授

Ph.D, Professor. Dept. of Political Science, Kyung Hee University

【学歴】

1982~1986  慶熙大学校 政経大学 政治外交学科(政治学学士)

1986~1988  慶熙大学校 大学院 政治学科 碩士(修士)課程(政治学碩士)

1989~1992  慶熙大学校 大学院 政治学科 博士課程修了

1992~1994  京都大学 法学研究科 修士課程(法学修士=政治学専攻)

1994~1997  京都大学 法学研究科 博士課程単位習得退学

2000       京都大学 法学研究科 法学博士(政治学専攻)学位取得【経歴】

【職歴】

1994~1997 日本学術振興会(JSPS) 特別研究員

1997~1998 京都大学法学部 文部教官助手

1996~2002 大谷女子大学(現 大阪大谷大学) 非常勤講師

2000~2001 京都橘女子大学(現 京都橘大学) 非常勤講師

2001~2002 花園大学 非常勤講師

2003~  慶熙大学校政経大学 政治外交学科教授

2005~2018 慶熙大学校 日本学研究所 所長

2009~2010 ケーインブリッジ大学 訪問教授

2013~現在 韓国政治学会, 韓国国際政治学会, 韓国世界地域学界, 韓国東北亜学会, 東アジア国際政治学会, 東アジア日本学会 等の理事

2013~2018 慶熙大学校 国際地域研究院 『亜太研究』 編集委員長

2013~2017 在外韓人学会 『在外韓人研究』 編集委員長

2018~2019 在外韓人学会 副会長

2020~2021 在外韓人学会 会長

2020~現在 外交部 政策諮問委員

2021~2023 在外同胞財団 デジタル・アーカイブ推進団長

2022~2023 在外同胞財団 諮問委員

2023~現在 外交部 在外同胞庁 実務委員

業績

<論文>

「同族と日本の政治文化: 有賀喜左衛門の所説を中心に(1)」(日本語, 『法学

論叢』141巻 3号, 1997.6), 49-68.

「同族と日本の政治文化: 有賀喜左衛門の所説を中心に(2)」(日本語, 『法学

論叢』143巻 2号, 1998.5), 61-80.

「1990年代日本政治過程の動学: 政治改革イッシュを中心に」(『市民政治学会報』5集, 2002), 124-144.

「佐久間象山の海防論と対西洋論: 幕末における「攘夷のための開国」の政治

思想」(『韓国政治学会報』37巻 5号, 2003), 27-49.

「有賀喜左衛門のイエ(家)理論研究」(『韓国東北亜論叢』9巻 3号, 2004), 2

69-293.

「同族と日本の政治文化: 名子システムを中心に」(『社会科学研究』31巻 1

号, 2005), 21-40.

「代替わりの政治学」(『韓国東北亜論叢』11巻 3号, 2006), 55-78.

「日本における韓国研究: 回顧と展望」(『亜太研究』13巻 2号, 2006), 103-

128.

「日本社会党の凋落に関する研究」(『韓国東北亜論叢』12巻 1号, 2007), 22

1-238.

「日本における転向の政治学: その類型と政治的含意を中心に」(『国際地域

研究』11巻 2号, 2007), 674-697.

「日本におけるアジア太平洋地域研究の現況と課題」(『亜太研究』15巻 1号,

 2008), 1-18.

「日本の安倍政権再考」(『韓国東北亜論叢』13巻 2号, 2008), 57-79.

「日本政府の日系人政策」(『民族研究』37集, 2009), 103-119.

“Comparative Analysis on Inter-Countries For the Development of Energy

Security Index- Focusing on LNG,”(英語,『国際地域研究』13巻 3号, 2009),

191-210.

「明治ナショナリズムに関する研究: 志賀重昻と岡倉天心を中心に」(『韓国

東北亜論叢』15巻 1号, 2010), 5-25.

「德富蘇峰と『戦争』:『大日本膨張論』を中心に」(『日本文化学報』 50集,   2011), 197-213.

「文明の外延化と支配の正当性:福澤諭吉を中心に」(『韓国東北亜論叢』16巻   3号, 2011), 69-86.

「近代日本の朝鮮民族性認識に関する研究: 帝国の視線を中心に」(『日本研

究』49号, 2011), 27-44.

「葛藤と適応の振子運動: オールドカマー在日韓国人と日本社会」(『翰林日

本学』28集, 2016), 147-176.

“The Japanese Imperial Mentality: Cultural Imperialism as Colonial

Control-Chosun as Exemplar,”Pacific Focus, vol.33, no.2, 2018, 308-329(英語).

「在外韓人研究の省察と課題」(『民族研究』74号, 2019), 52-69.

「コロナ以後の韓日地方自治体間交流活性化方案: 地方の経済活性化を中心

に」(『国際政治研究』26巻 3号, 2023), 81-112.

など49編。

<著書·訳書>

『21世紀 韓国の政治』(共著, 法文社, 2001)

『NPOと市民社会: アソシエーション(Association)論の可能性』(訳書, アル

ケ, 2004)

『政治過程の動学: 韓米日の事例研究』(共著, 慶熙大学校出版局, 2004)

『アメリカのアソシエーション民主主義』(共著, アルケ, 2006)

『日本文化論の系譜』(訳書, 小和, 2007)

『日本の民族秩序』(共著、百想財団, 2008)

『暴力の予感』(共訳, グーリンビ, 2009)

『韓国政治発展の理解』(共著, 知識マウル, 2010)

『論壇の戦後史』(訳書, 小和, 2011)

『帝国日本の文化権力』(共著, 小和, 2011)

『日本ナショナリズムの解読』(訳書, グーリンビ, 2011)

『転換中のEUと「東アジア共同体」:台湾から世界を考える』(日本語, 共著,台湾大学出版会, 2012)

『近代東アジアのアポリア』(日本語, 共著, 台湾大学出版会, 2014)

『帝国日本の文化権力2:政策・思想・大衆文化』(共著, 小和, 2014)

『民族とネイション:ナショナリズムという難問』(訳書, 韓国学術情報, 2015)

『環東海関係網の力動性』(共著, 慶熙大学校出版文化院, 2016)

The Olympic Games : Asia Rising-London 2012 and Tokyo 2020(英語, 共著、Communication University of China Press、2017)

『東アジア移住民社会と文化適応』(共著, キョンジン出版社, 2017)

『帝国日本の文化権力3:学知・文化媒体・公演芸術』(共著, 小和, 2017)

Towards Asian Community-Peace through Education(日本語, 共著、芦書房、2018)

『韓日関係の緊張と和解』(共著, 宝庫社, 2019)

『文化権力:帝国とポスト帝国の連続と非連続』(共著, 小和, 2019)

『帝国とポスト帝国を超えて』(共著, 小和, 2020)

『多文化共生時代の経済社会』(共著, 芦書房, 2020)

『海外引揚研究とポスト帝国:忘却された「大日本帝国」』(共訳, ソミョン出版社, 2022)

『文化権力と日本の近代』(日本語, 共著, 文学通信, 2023)

など40編

抱負:

政治的にも、経済的にも、東アジアは、世界の中心地域になりつつあると思えますが、いまだに相互間の信頼の程度がそれほど高いとは言えのが実情であると思われます。日本の国内政治や韓日関係を中心として研究を重ねてきておりますが、研究すればするほどまずは「東アジア」という視点に立つことが必要であると考えています。したがって、この度の財団からの誘いにたいへん嬉しく思います。今までの研究をより深めてゆきながら、同時に東アジアの安全と平和ならびに共同繫栄のための提言やアクションを仲間たちと共にやっていけばいいな、と期待いたしております。よろしくお願いします。