羽場久美子・INAF副理事長

略歴

神戸市生まれ、三重県立四日市高校卒業。

津田塾大学卒業、津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了、博士(国際関係学)

法政大学講師・助教授・教授を経て、

2007年青山学院大学国際政治経済学部教授、京都大学客員教授。浙江大学招聘講演、南京大学招聘講演、St. Petersburg State University招聘講演。

2021 青山学院大学名誉教授、神奈川大学特任教授、世界国際関係学会アジア太平洋(ISA AP)会長、グローバル国際関係研究所所長

2023 早稲田大学客員教授

世界国際関係学会(ISA-USA)理事会理事(2003-2005)、副会長(2016-17)、ISA アジア太平洋副会長 (2018-21)、会長(2021

ISA女性の地位向上委員会執行委員(2019-現在)、民族マイノリティ委員会執行委員、女性会議執行委員。

EU学会アジア太平洋(EUAP)東京大会実行委員長(2017

京都大学経済研究所客員教授(2017-21)、プロジェクト教授(2017-20202021

ハーバード大学(2011-12)、パリ大学(2004)、EU大学研究所(EUI(2008)、ロンドン大学(SEES, LSE(1995-6)、ハンガリー科学アカデミー歴史学研究所客員研究員(2002, 1994-5, 1978-80)各客員研究員。
日本学術会議(内閣府所属)第1部会員(201117)、政治学委員会副委員長、比較政治分科会委員長、アジアの地域協力と学術ネットワーク構築分科会委員長

東アジア共同体評議会(CEAC)副議長、日本国際フォーラム参与・有識者議員(2011-現在)、国際アジア共同体学会(ICEC)副代表・理事(2010-16)

日本政治学会、日本国際政治学会、日本EU学会、ロシア東欧学会(元事務局長)、スラヴ東欧学会、各理事を歴任。

法政大学大学院 ヨーロッパ研究所 所長(2005-2007

欧州連合(EU)ジャン•モネ•チェア(2005 –現在)(EU

文部科学省 大学設置審議委員会委員、文部科学省・日本学術振興会 科学研究費審査委員会委員、文部科学省・日本学術振興会 若手優秀特別研究員選考委員(DC, PD, SPD

文部科学省 大型研究COECenter of Excellence)審査委員、

文部科学省 中央教育審議会(中教審)委員(歴史総合および「公共」)

財務省・国際通貨研究所 通貨統合研究会委員

内閣府・外務省 欧州局共同会議委員、EU-Japan People to People 海外交流委員、EU/ASEM共同会議委員 参議院学術調査委員会委員・講演。

専門と業績

専門は、国際関係学、国際政治学、ヨーロッパの国際政治、国際社会論。拡大EU研究、移民・マイノリティ研究。ヨーロッパの統合と分断。アジアの地域統合、地域協力

業績:著書:単著9冊、英文編共著16冊、和文編共著39冊、翻訳書6=計70冊。

<単著>

『ヨーロッパの分断と統合』中央公論新社、2016

『拡大ヨーロッパの挑戦』中央公論新社、2004年、2014年、増補版

(中国語)『全球化時代的亜州区域連合』中央編峰出版社(峰の右は言弁)2014

『グローバル時代のアジア地域統合』岩波ブックレット、2012年ほか

<英文:編共著16冊>

Brexit and After, Ed. By Kumiko Haba and Martin Holland, Springer, 2020.

100 years of World Wars –How to Make new World Order?–, Ed. by Kumiko Haba, Science

Council of Japan, Aoyama Gakuin University and Kyoto University, 2020. (杜さんも執筆)

Resolving Regional Conflicts and Building Peace and Prosperity, Ed. by Kumiko Haba, Aoyama Gakuin University, 2019.

The Unwinding of the Globalist Dream, Ed by Steven Rosefielde, Masaaki Kuboniwa, Satoshi Mizobata, Kumiko Haba, World Scientific, New Jersey, London, 2017.

<和文:編共著39冊>

JAICOWS編著『非常勤講師はいま!―コロナ禍を超えて』JAICOWS, 2021

羽場久美子編著『移民、難民、マイノリティ―欧州ポピュリズムの根源』彩流社、2021

羽場久美子編著『21世紀、大転換期の国際社会』法律文化社、2019

羽場久美子編著3『アジアの地域共同―未来のために』明石書店、2018

羽場久美子編著2『アジアの地域協力―危機をどう乗り切るか』明石書店、2018

羽場久美子編著1『アジアの地域統合を考えるー戦争をさけるために』明石書店、2017年

羽場久美子編著『ハンガリーを知るための60章―ドナウの宝石』明石書店、2018 (杜さんも執筆)

羽場久美子編著 『EU(欧州連合)を知るための63章』明石書店、2013(2017)

『国際政治から考える東アジア共同体』山本吉宣・羽場久美子・押村高編、ミネルヴァ書房、2012

『ロシアと拡大EU』羽場久美子・溝端佐登史編、世界政治叢書、ミネルヴァ書房、2011

『ヨーロッパの東方拡大』羽場久美子・小森田秋夫・田中素香編、岩波書店、2006年他多数。

抱負

2000年にわたり紛争と戦争を継続し、20世紀に二つの大きな世界戦争を遂行した欧州は、第2次世界大戦後の荒廃から不死鳥のように立ち上がり、2度と欧州の地で戦争を起こさないと誓いました。そのために、独仏和解という「敵との和解」と、エネルギーの共存「石炭鉄鋼共同体」「原子力共同体」による「不戦共同体」、独仏の若者100万人交流計画を立ち上げ、800万人以上の若者が交流し、2012年にはノーベル平和賞を受賞しました。

こうした欧州の強靭なレジリエンス(回復力)と規範(二度と戦争をしない、平和を構築する)は、原爆投下から立ち直った日本、国家分断を経験した朝鮮半島、大戦で1000万以上の死者を出した中国にも存在すると思います。

未だ対立と過去の歴史的記憶が残る北東アジアでも、欧州のレジリエンスと規範に学び、対立を共同と平和と繁栄に転換し、若者たちを育成し、アジアの共同と発展を、生涯のミッションとしたいと思っております。平川先生、李先生や素晴らしい皆様方に学び、ともに世界平和と若者の未来、INAFのために働きたいと思っております。

アジア・ヨーロッパ・アメリカの若者たちを育て励まし、国連のSDGs「誰も取り残さない」に学び、21世紀を、世界とアジアの平和と発展、繁栄の地域にしたいと存じます。皆様のご教授・ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。